活動報告
REPORT
2012〜2017
「木と暮しのふれあい展」出展内容 アーカイブ
毎年10月第一週の週末に都立木場公園で開催される「木と暮しのふれあい展」は、“森を育てたい。だから木を使おう/受け継ごう日本の文化、木の住まい”をテーマとする東京都と木材団体による木材PRイベント。「木族Networks」では、その母体である「東京原木協同組合」とともに、このイベントに参加しています。
主 催:東京都/(一社)東京都木材団体連合会
実 施:「木と暮しのふれあい展」実行委員会
後 援:林野庁/東京緑化推進委員会
協 賛:関東森林管理局東京事務所/東京都森林組合/東京都合板組合連合会
木族Networksブース
◎2017年度
日 時:2017年10月7日・8日
会 場:都立木場公園イベント広場
「後継者・社員建築講座」「江東区民のための木材建築講座」の講師を務める 建築史家 松本裕介氏の集めた資料により「江東区ゆかりの建築家たち」をテーマにしたパネル展示を実施。
江東区は震災と戦災という2回の災厄により古建築の残存状態は非常に悪く、区民が歴史的建造物を目にし、意識する機会は少ない。しかし往時には後世に名を残した建築家の作品が多々あり、現在の区内における作品とその作品の設計者の人物と主要作品をあわせて紹介することにより、江東区の建築文化を探りました。
◎2016年度
日 時:2016年10月22日・23日
会 場:都立木場公園イベント広場
「建築家育成講座2016」で講義を受けた建築家 大沢 匠氏のご縁で認定NPO日本民家再生協会(JMRA)にご協力いただき、「民家の再生と活用」をテーマに民家再生の手法と種類、酒蔵を環境に配慮した工場にする、長野の蔵を都心で木に包まれたギャラリーへ、建築当初の木組みを見せた商店等の再生事例を11点のパネルで紹介しました。また古材を利用して作られた個性的な家具の展示も合わせて行ないました。
◎2015年度
日 時:2015年10月3日・4日
会 場:都立木場公園イベント広場
「後継者・社員建築講座」の講師を務める建築史家・松本裕介氏の集めた資料等をベースに「昭和の建築の『美』を探る」をテーマにしたパネル展示を実施。
関東大震災の復興で始まった「昭和」には、戦争の時代に突入するまでの間、世界の潮流に合わせたアール・デコや、文字通り「普請」によって建てられた木造の日本家屋等優れた建築が数多くありました。
「今、見ておきたい」「今、見ないと永久に見られなくなる」昭和の建築の美に触れ「真に優れた建築」を考える糧とすることが目的です。
◎2014年度
日 時:2014年10月4日・5日
会 場:都立木場公園イベント広場
「建築家育成講座2014」で講義を受けた筑波大学名誉教授 安藤邦廣先生の「板倉の家」をテーマに、東日本大震災仮設住宅・復興住宅・板倉の家san-talo等のパネル、および板倉構法実大模型・杉材カットサンプルの展示を行いました。
日本の文化である「木の文化」の象徴たる「木の家」が、過酷な環境におかれた震災被災者たちに大変喜ばれたことなども雑誌コピー等で紹介しました。
◎2013年度
日 時:2013年10月5日・6日
会 場:都立木場公園イベント広場
「建築家育成講座2013」でも講義を受けた「古民家再生」をテーマに、パネル展示を行いました。築100年の歴史を持つ「与野本町の家」、「平和台の家」の2つの再生プロジェクトを実例に、日本の風土の中で育ち築かれた木の文化を伝承する“道具・技・心”を紹介しました。
◎2012年度
日 時:2012年10月4日・5日
会 場:都立木場公園イベント広場
イギリス国内14箇所(2011年度時点)に開設されている、木を使った癒し空間が特徴の癌患者支援施設「マギーズセンター」を紹介するパネル展示を行いました。フランク・O・ゲーリー、黒川記章ら著名建築家が設計した木の空間が患者・家族にもたらす影響をわかりやすく解説しました。
東京原木協同組合ブース
◎東京原木協同組合ブース
「東京原木協同組合」のブースでは、これまで江東区内をはじめとする障害者支援施設で一つ一つ心をこめて制作された木製の家具や小物等の展示紹介を行ってきました。2014年からは「木育」を大きなテーマに掲げ、認定NPO法人 日本グッド・トイ委員会の運営する東京おもちゃ美術館とタイアップし、子供たちに「木のおもちゃ」で遊び、親しんでもらう「ふれあい木育テント」及び、木のスプーンやカスタネットを作る作業を通じ、木とのふれあいを密にする「ワークショップテント」を設営しています。また2017年は日本木材青壮年団体連合会にご協力いただき、有事後すぐに木造応急仮設ハウスが建設可能となる備蓄システム「WOOD TRANSFORM PROJECT」の展示を行ないました。
「江東区民のための木材建築講座」プログラム
「木族Networks」では、地球温暖化対策としてCO2を吸収・固定化する木材の価値を見直すと共に、地域が育んできた風土・文化のより深い理解を促すきっかけとなるよう、“木場を中心とする木材との関わりや木造建築の歴史”をテーマとする江東区民対象の建築講座を2014年下期(2014年9月〜2015年3月)より開設いたしました。
受講者が身近に感じられる地域の話題を交えつつ木造建築の概論を学ぶことにより、自然素材としての木材をより身近なものとし、木造建築の豊かさや環境優位性を再発見してもらえるよう、知的好奇心に刺激を与える講座運営を目指しています。
◎講座開催概要
場 所:東京原木会館
江東区東陽5-30-13(見学会の時は集合場所等別途)
期 間:4月〜翌年3月までの1年間
受講者数:20名(申込者から抽選により受講者を決定)
講義日:毎月第3木曜日 午後1時30分〜3時30分
費 用:1,000円(全12回・税込)
講 師:松本裕介氏(建築家・建築史家)
松本裕介(まつもとゆうすけ)
建築家・建築史家
1974年生まれ、神奈川県出身。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程。杉並区主催「角川庭園・すぎなみ詩歌館」建築講座講師を2009年以来4期務める。2014年から朝日カルチャーセンター講師。また、建築家として住宅・病院設計等を手がけている。
◎2017年度(2017年4月~2018年3月)
4月:講義:イントロダクション/帝室林野局と明治宮殿
5月:見学:南砂町から東大島(東京メトロ東西線 南砂町駅2a出口集合)
6月:講義:日本の木造塔
7月:見学:下谷界隈(JR上野駅中央改札集合)
8月:講義:戦前における米材輸入と台湾ヒノキ
9月:見学:中央・江東・江戸川3区運河クルーズ(日本橋南詰船着場集合)
10月:講義:越中島の近代建築
11月:見学:越中島界隈(門前仲町交差点・福太郎前集合)
12月:講義:帝都復興祭
1月:見学:上野公園(JR上野駅 公園口改札集合)
2月:講義:木造橋の歴史
3月:見学:両国界隈(大江戸線 両国駅A4出口集合)
◎2016年度(2016年4月~2017年3月)
4月:講義:イントロダクション/江東区に残る歴史的建造物・日本建築で使用された木材の樹種
5月:講義:切絵図と江東区の大名屋敷
6月:見学:深川東京モダン館・佐賀町・清澄庭園(深川東京モダン館集合)
7月:講義:錦絵に見る江東区の名所
8月:講義:江東区の社寺建築
9月:見学:築地本願寺と鉄砲洲稲荷神社(築地本願寺本堂正面階段下集合)
10月:講義:近代建築史概論と江東区の近代建築
11月:講義:江東区の近代邸宅(岩崎彌太郎・澁澤栄一・鹿島精一他)
12月:見学:旧前田侯爵邸洋館(京王井の頭線駒場東大前駅西口集合)
1月:講義:震災復興期の建築(アパートメント・小学校・小公園)
2月:見学:旧東京市営店舗向住宅・清州寮・八名川小学校・新大橋・芭蕉記念館・萬年橋・三野村㈱(東京メトロ・都営大江戸線清澄白河駅A3出口地上集合)
3月:講義:木場の面影
◎2015年度(2015年4月〜2016年3月)
4月:講義:イントロダクション/近世の名所と現存する江東区の歴史的建造物
5月:見学:小金井 江戸東京たてもの園(たてもの園入口集合)
6月:講義:江東区の寺院建築 五百羅漢寺と深川三十三間堂など
7月:見学:目黒五百羅漢寺・海福寺・目黒不動(JR目黒駅中央改札口集合)
8月:講義:江東区の大名屋敷
9月:講義:江東区の近代建築 清水喜助の渋沢栄一邸とコンドルの岩崎家深川別邸
10月:見学:旧岩崎邸庭園と東京大学(旧岩崎邸庭園受付前集合)
11月:講義:震災復興期の江東区 復興小学校と復興小公園
12月:見学:築地の震災復興期建築 築地本願寺・聖路加国際病院・築地カトリック教会(築地本願寺本堂正面階段下集合)
1月:講義:江東区の橋梁
2月:講義:深川木場の建築「切組」
3月:見学:新木場の材木店と木材会館(東京木材問屋協同組合)(新木場駅前ロータリー集合)
◎2014年度(2014年9月〜2015年5月3日/年度途中講座開設)
9月:講義:イントロダクション/江東区の歴史的建造物
10月:講義:江東区の社寺建築
11月:講義:江東区の近代建築 明治維新と震災復興
12月:見学:清澄白河散策(清澄庭園入口集合)
1月:講義:江東区の大名屋敷
2月:講義:江東区の橋梁
3月:講義:木場の歴史